昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

事務的な永遠

平然と朝を超克して、倫理観が林立する安直な罪に溺れてしまう前に、刺激的な紙幣が降り注ぐ退屈な国家を超越して、鮮明な過去から現れる憎しみを楽しみに変え、季節感が封じる余韻から離床し、真理を見つくろい、ケロイド化した理論が駆逐する動機が輪廻を踏みつぶし、見捨てられた動機が領土をうばうための革命を謳い、企業家たちが散漫な理想を散布し、理性を奪わさせるためだけに、怠惰な理想を用いて、誰かを競わせるような境涯に潜む悲しみを溜め込み、利己的に消費されるためだけに保たれる日々の中で狂気を育て、懐疑的な日常が孕む退廃的な訴えにより、強度も保てずに、ただ互いを恨むための詭弁がニセモノを何度も作り上げ、攪拌する世界の中で正解なんてものは、見えにくいものであるし、あらゆる物語りを摩擦し、弄られる隙間から現れる黒い色が、宇宙空間なんかを瞬時に生み出して、思想なんかを根絶やしにするために心酔している自らの理想が、やがて歪んだ思想なんかを、また生み出すことにより、すべては偏りを示し、自らをも締め出す。誰かがすべてを黒く塗りつぶしたあたりから現れる言葉が高尚なものなんかを謳い、誰かを差別的に消費するような間柄から旋回し続ける真理が、倒錯を繰り返し、弄る間から現れる気配が背景を破砕し、短絡的なバンダリズムに酔いしれ、理想が硬直し単なるオブジェに変わり、蔓延る悪意が充填する瞬く間に、帰巣する真実がやがて信心深くうそぶく言葉により、すべては陳腐なものに変わり、関わるほどに腐り朽ちる。