昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

清潔

君との歪な日々と、清潔な予感、悠久の時に涼む衝動、和む夏の紅蓮から、濫觴する疾しさも段々と、意思から距離を置いて、諦観などにあらがう。軟弱な君の仲間内で流行る言葉が大嫌いだ、と告げ、帰宅を急ぐ私たちの分断から、気配を攪拌する巨大なミキサーに見境なく入れられる疚しい人々の墓地、楽園はどこですか?と手綱を引かれてまで歩く犬たちの悲しみに寄りかかる詩的な虚勢や、暗い部屋でくたばる若気の至りや、閉鎖的な蕾がやがて開花するまでの時代的な過ちを吸い込んでまで、咲こうと足掻く先では、あしげく通う君の胸の宇宙から、新たな宇宙が、自らのうちうちで、何度も生まれては終わるサイクルを歌う永劫回帰のネコたる私の差異から、解き放たれるべく、わずらわしい身体や欲から乖離し、文言に隠された夜に住まう憧憬から、拡散されるだけの歪な信念が悔悟を謳い、逡巡するだけのシステマチックの出会いや、見すぼらしい今から逃げ回るほどに現れる焦燥感に備わる、あてがわれた罪を刷新するために、崇めることも辞めて、現れるものをそのままに愛して、背いたとしても、嫉むこともなく、理に備わるエゴに見惚れることもなく、数々の試練は、誰かのジレンマの自演であるからして、支配させるための、裏切りを断続させるだけであるし、現れる罪の道具のままでは、偶像にとどまるだけで、なんの真実にも行き着かずに、今に行き過ぎるばかりであるし、現れる言動が、信頼なんかを謳い、君を誘う途端に、愛は憎しみに変わり、拐われてしまう君の愛しい記憶も、短絡的な自己愛により、自らの良いように書き換えられ、機会を失い、今に彷徨い、うろたえてばかりいる。