昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

継続

分娩台で吹き荒れる強風、吉報なんてありゃしないけど、生き抜く、と嘯く赤子、原始的な離床により、近隣を恐怖に陥れる子供たちの旅立ち、あらゆる制限を超越するために、私たちは際限なく破壊的な衝動を先へと進めているなど、と焚きつけるメディアの手法、そのようなまやかしから独立しない限りは、誰もが誰かの餌になり、誰かは誰かを貶めるためだけに、ためらわずに批判の道具になるし、自分があたかも立派で普通な者であるなどと勘違いをほざく間に、尤もな死に近付き、傷口を抉るような快楽が加速して、あたかも生きているかのように定義付けされたものが、打ち出す定めなどにより、さまよう君たちの定めが生み出す欺瞞が大量に摂取した不安や不満のガスが充満する満員電車で、加速する失意に加担する君の仰々しい結末のケミカルな味、朝焼けに悶える吸血鬼たちを祝福するファンファーレ、乱立する自然的な粛清に加担する現場、軍国主義が推し進める機械化計画の先々で、人間性などは、過去の遺物になったのだ、と末端の連中ですら、下向きになるあたりからは、何も新しいものが生まれない云々と、私怨をばら撒くだけの何もしない連中が示唆するペシミズムのパレードには、虫唾が走るし、諦めることは簡単であるし、忌憚なく語れば、我々は、生まれた途端に亡者ではあるが、簡単に処理できぬからこそ、こうして抵抗して、褥と一体化し、もういっそうとことん堕落して、のんべんだらりと、世界や世間や社会を軽快に欺き、笑い飛ばしては、他人が語る君や、君が騙る他人なんてものは、クソの役にも立たないし、立場なんてものに枷を嵌められ、磔にされるまで、檻に入れられ、手懐けられた役所の連中に義務的に突き刺す槍の感触なんてものを手記しながら、消費されないために、多面的な世界を殴り倒す。