昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

常用

爛れた朝に育つ花を眺めて一日が終わって、目的もなく縋るだけの秋に遺棄され、冬に乖離した君の破瓜型の焦燥感と夢の藻屑、スモッグに羽化する蝉たちの鳴き声が反響して、静謐な予感に蠢く蚕たちが吐き出す繭、濫觴した愛が、思想を超越して、宇宙空間を少しづつ食べ、多目的な衝動が雨後に初潮をむかえ、向こう見ずな少年たちが受理する苦悩と、あいまいな夏の青と、周遊し続ける脳内での豊かさと、屈折した彼女の性病と、無謬な時折になごむ継続的な背徳の汗、機銃おどる対立の枷、生きたまま化石になるのが夢だ、と妥当な位置から欠如していくだけの情念から、寝込みを襲うような卑怯な連中の競争になんか参加したくもないから、価値観なんて昼寝して忘れて、寝転んでどろんこになって、どんよりした日々に手懐けられる前に、勘違いばかりしている今に悲観するよりも、理屈的になって敵ばかり作って、償いなんかを求めて、少ない休みを消費して、支払いばかりに追われて、覚えもない罪を課せられ、今に制限を加えられ、人格否定されながら、去り行く日々の中で行方不明になって、何のために?ばかりに追われる君は、いつの間にか、マニュアル的な猿か豚になっている的なまやかしを謳う構造的な腐敗や、手段なんかを縁取る普遍性に制限を与えられ、あてがわれた罪を何度も横柄に構築するエゴやらに征服され、複製された君。