昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

現時点

空間を切り裂くようなバイクの音で瞬く脳内、季節感に織り込まれていくネオンの洪水、鼻腔をくすぐるコーヒーの香りや、ロマンスに揺らぐ神話的な午後と、数多の軋轢のラメ、輪唱される詩的なものの有効性を研究し続けては、懐かしむほどに現れる哲学的な狂騒、紀元前から、何も変わってなかったのだ、と疑う君の束縛も終わりが近付き、現れるのは、諦観と義務感なのか、と項垂れる私のくしゃみにより延々と影響が現れ、大気をも揺るがすような間には、どんな迷惑などは、当たり前のことであり、迷惑を、迷惑だとも思わなくなったころには、愛などは、単なる名称であり、形がないものの支配は終わり、近隣が促す白痴な環境音に嫌気がさし、刺し違えるほどの怒りを補填する君は、機械的な隘路に捕捉される権限などを、謳い続けては、普遍性に手懐けられ、考えることすら忘れ、ただひたすらに誰かの道具になり、偶像崇拝を続け、つたない栄養で痩せ細った身体を拘束するための言葉が攻め入り、今に制限を与え、あてがわれた罪により充足感などを感じてしまうまでに、手懐けられた君の機関的なエゴが轟音を鳴らしながら迫り、今に駆逐されるための罪が緻密になり、担う意味も君を圧迫したり、圧縮したりしながら、しなびた価値を崇める先では、真理とは誰かを騙すための詐欺の道具として、今に強要されるだけに至り、自らの愚かさにより蓄積する苦悩を、誰かの責任にしたり、社会や世界なな憎悪を向ける間に、パンデミックしていく病を次々に販売して、寛容さを損ない、そこかしこで密売される物が悔悟なんかを謳い、前衛的な意志が携える権力をも超えるエモーションが、そつない瞬間を超克し、すべてに命を授ける。反映されるものに磔にされ、イマジンを歌う神がほくそ笑む間、緩慢な作用により、悠遠に引き込まれていき、逸脱することもできずに、今に異物感を抱えては、夥しい血が流れている世界との和解を勧める。