昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

結末

恋という鉈で心をズタズタにされた無残な君の屍、神が死んだ後に残るのは、ぼくたちだ、と口笛、陰湿な君の情緒を噛むヘビの気分で、曇天の最中、かき乱される心情の果てに訪れる波形や、そこかしこで経過していくものが、物語を硬直させる原理が所持する憂鬱をコレクションするアノニマスの群れ、倫理観を消失させたセンテンスが切り刻む世界との互換性、征服欲にゆらぐ空腹と札束、正気すら保てずに動機を加工する夢の波形、軽率な理論をたずさえ、暗澹とした所以に加工される永遠のゆりかご、分断される人々の苦衷の屋根、室外機のぬるい風が描く始末書、がらんどうになった心にハウリングする豊かさと、アルミニウムに詰めた冷たい雨が降り続く夕方、私論により滅亡した君の国、詩的な邂逅により、復縁した君たちの恋の行方、延々と続くだけの記号的な時間に住むフクロウが鳴く夜との番である私の宿命論から解き放たれた、最後の誕生日、微熱で眠る君の共感性羞恥の痣、数多の接続により沸騰していく脳内伝達物質の加速により、宇宙的な狂騒に飛ばされ、瞬く間にニューロンにタグ付けされるものを踏むほどに、愚鈍になってしまうのよ、と彼女の資産価値を促す屍山血河、現行に迫るプロパガンダに合算される狂気とグランジ、ランドセルから覗くショットガン、頑丈な夢の中でナヨナヨとした君の教育的な折檻の音が嬲る主観性の終わり、脆くも崩れ去る動機が硬化していく行方の果てに迫る論理的な去勢、生活感に片隅に咲く桁違いの破瓜型の花、元凶である現金の終わりを告げるために産まれた赤子の土踏まずに彫られたタトゥー、濫觴する私たちの慟哭から現れたものこそが、この全宇宙の理なのだ、と惰性な祝福の囚人として、あらがう隙間から現れる暗闇を打ち倒す最後の王として生きる。