昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

干からびた言葉

言葉を散りばめて踊る子どもたちの虚空、留置所では、悲しげなボロ雑巾一枚、背筋が透き通り、倫理観を破滅に追いやった遊園地の大腸のようなローラーコースター、完全性を司る神を名乗る者の空腹を癒すためだけに、生きる信者たちは、苦痛こそが、喜びであるという幻想に取り憑かれているからこそ、生きていけるのだ、という魔法が解けない限り、自らの乾きを癒せずに、誰かのタメだという空想に取りころされる。君の脳髄や視神経や、詩世界を泳ぐ火星の虫、流動性の低気圧にまぶした果汁、皮肉をこぼしながら、論理的な焦燥感に耐え、延々と蝕まれるだけの、怠惰な結末や、虚像が迫る窮屈な裏切り、カタルシスを分泌することにより動く船や、記号化された戸惑いにより、言うことも聞かずに、今に動じずに、突っぱねて活き活きとしているんだろうな、と果たすべき義務すらなく、欺瞞や、不完全な今や、流出していく過去や、肥大化していく意識的なうねりや、計測不可能な君の虚偽や、幼稚な企みを敷衍させ、怨嗟の大河を渡りきり、着飾った鳥たちが囲む現時点から逃げ去って、厭世観に悶える君の隙間から飛び去って、草臥れた花で加速していく異質な時折に、空白を埋めるための簡易的な愛が拘束する因果に、歪な進路を携えたアンニュイとした犠牲や帰省から逃れ、果たすべきものすらなくなり、ここでこじれるだけの痕を掻きむしりながら、蝕む陽気が怠惰に悶える暗闇と空腹の幼少期から、言葉が肥大化して、期待感を駆逐するための、戦車かんかが迫る快活な辛苦、たどたどしい文字が降る原始的な暗闇、惨めな修復を続けては、停泊する希望の中で滑落していく動機が復元され、複製されるだけの日々で堕落する私たちの咎め、あらゆる悲劇により加速する風景と馴れ合い、歪な信仰をたずさえ、膨れ上がる宇宙、連れ去る人混みと甲虫、抗酸化物質が降るサフラン色した星の中、理路整然とした頭が讃える朝、夏の代表曲が響き渡る荘厳な最後を尻目に、また何度でも、やり直し続ける。