昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

異物

常用する言葉、せめぎ合う過去たち、キラキラと輝く数多の理由、理性的なものなど、ひとりもいない街で、正しさなんて簡単に見つかるはずもないし、現れる罪などに引き摺られてしまうだけの、私たちの簡単な激情を超えて、のさばる窮屈な現状、擁護ばかりの君たちの偏執した考えに巻き込まれたくも無いし、無くしたものばかりが、この物語を覆い尽くし、つたない今を引き裂いてばかりいるし、集合意識的な醜さが虐げる世界の顛末、間違いばかりの日時に降り注ぐ曖昧な思想、構築される憎しみの端数、出会いを祝福する祈る手をぐるぐるに固める歪な観念、軽薄な理想をたずさえ、怠惰な末路に引き込まれていく私の刹那に膨張する躯たち、退廃的な柔軟性により、溶け合う体系的なものに囚われない私たち、毎日が石化する前に、ジリ貧に肥大化する、わずらわしい猿たる私の脳内では、十代からの邪推と、矯激により、悲哀に満ちた過ちの加工品たちが暴れ回り、ハツラツとした主体性を遺棄する過激な理想が孕む勇躍した考えの過度、快活な動機に囲まれた若い空間、関与するほどに塞ぎ込む君の幼稚な食卓の青さ、過ちを枕にして寝込む子どもたちの虚空、空港では、空虚な時代を横柄に侵食下大人たちのざわめきで、耳が取れそうだ、と野良猫が騒ぎ立てる夕焼け、淫らな闇が迫る四方にある感情、管理された人々の無知さが肥大化して、悲哀に満ちた君たちの規範的で、模範的な苦しみの最中、有する価値にすら、ここで復元されるものの確証などを求めては、今にせめぎたて、全ての邪魔をするのだろう、と推理したところで、予想のほとんどは、外れるであろうし、同じであれば、何も面白くはないのだ。