昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

超抑止力

鳥獣戯画から飛び出すケモノたち、オーロラソースをこぼした床から生まれた子供たち、そこら辺から孕んだ平穏とせせらぎ、瓶詰めにされた野菜たちの夢で眠る豊かな午後、凄艶な月日を縁取るための知、幽遠に引き込まれる君の教条主義的な所以に引き裂かれたニヒリズム、分散していく詩的で、牧歌的な休日にひそむ確かさ、クラクションが鳴り止まぬ都会を描くゴーギャンの隣、フランシスベーコンの狂気的な怪物に噛まれる夕食、ナルシシズムばかりが超訳され、肥大化するアイロニーが、君を傷つけるころには、涙も枯れて、目も萎んでしまい、すべてが見えにくくなるころには、初々しい面影を切り開く執刀医、独善的なハーモニーを流すスピーカーの上で眠る猫、虚栄ばかりが先立って、ただ自らを騙すように、水増しされる正義をすり替え、すべてを犠牲にするために、うそぶく多様性や、絶え間ない憎しみを加速させるためのセオリーや、理解に至らずに、ただ争いばかりをひけらかし、悲観的に至るだけの観点から、悔悟ばかりを生み出す機械たる世界との対話を終え、永遠に制限されるだけの日々の中でカスタムされ、際限なく生み出される苦しみの背後で流れるキラーチューン、刹那で暴走する危うい物事が膨張し、憧憬に貧する君の価値、カタストロフィーが迫り、ニセモノの奴らが消え去り、些細な事で争うだけの意味の中で、加算される意味と緻密な理論、吸収される言葉の中での真偽、強要されるだけの罪、つたない永劫から這い出る赤子、その赤子が世界を包むまでの物語を一冊の本にして、それを配り歩きながら、健気な日々の和やかさが敷衍して、狭小な部屋から飛び出し、アルファベットがゆらぐ憂愁を解放するための太陽になる。