昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

回路

世界の終わりを知らせる鐘が鳴り、迎えに来た天使に相槌打ち、十次元に帰る十字軍の返り血、理知なんてものは、ネットワークの中で死滅したし、支配者たちの群れが歌う類似品のレクイエムが響く憂鬱な午後、システマチックなものに依存し、損得勘定を続けては、時代的な優劣の中で、鬱々と過ごすような君たちの悲しみに擦り寄る幽霊のような価値、匕首を突きつけられ、ランダムな消費の最中、定めなんてものは、その場で駆逐され、安易な連帯感やカースト制、井蛙な君の常套句、反映されるルサンチマンのコード、現前で果てる重課税の男、さまざまな思惑がひしめき、悲観的な日照りに悩まされている観点が引き起こす合併症、刹那に接続されるドングル、空白を埋めるための躊躇い傷、あたふたするだけの彼女たちの、傲岸不遜な幸せによる皺寄せが、ここまで来ているのだ、と、中抜きする企業、短絡的な天下りにより、認識は破壊され、誰もが諦めるような、時代に終止符を打つべく、みんな気付いているならば、もう、ええじゃないかと、踊り狂う先々では、軋轢すら訪れず、みんな狂ったフリをして、威風堂々として、自然体なんてものは、自然であることを強制し、精神を騙すだけに至るし、言い訳がましく迫る隙間から、こぼれる豊かさを掬い取り、粛清されるために、たらい回しにされ、欺瞞や不満足の海の中、対立煽りを続ける鳩たちの性根、静謐な時折に住まう人々の幼稚な性感帯、あらがうほどに食い込む爪や、真偽の果てに分断される君と私、紙魚が蠢く箪笥の中、だんだんとケミカルな愛国心により、偏った思想により、情報に完全に洗脳された思考、聖夜の摺動性、ゼンマイ仕掛けの野良猫たち、ノスタルジックな流星を眺め、誓約なんてものを無視して、契約に至らせるために、しつこく迫る君たちの偏った理想などにより、偏向報道されているものの襤褸を着込んでは、同情を誘うための定言などに騙されないようにする。