昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

時間的なものの終わり

静謐な予感に住まう虫、清貧な時折に住まう影、寸前まで敷衍した愛も、普遍性に飲み込まれ、跡形もなく消え去って、残った恋心も、迎撃され、粉々になって、担う意味や、異物感を抱えたまま、のらりくらりと彷徨う泡沫、疲憊した身体を引き摺りながら、悲観的な観点から生み出された諦観や、かかずらうだけの冬から生まれた比喩に寄り添う君にそぐう価値や、偶像などを用いては、貧寒な今に情動し、消去法や症状や、数多の夢、あらゆる弊害の中での戦争、終焉をかき乱す女神や、あらがうほどに食い込む爪、無記名な君たちの神、懐疑的な日々の中で、フラクタルであろうとすればするほどに、もつれたりする拙い日々に食い込む罪と君、季節感を無視して、無惨な結末を迎えて、呪詛を繰り返す彼女たち、すれ違うだけの今や、一心不乱に生きたとしても、ここで陰鬱になるだけであり、あらゆる喜びを逍遥させ、夜に孕んだ愛がランダムに消費され、リリカルさを損ない、そこで蓄積される憎悪や、消費的な何某や、誰それがいくら儲けたか、とか、騒ぎ立てる先々では、衝突が生まれ、奪い合うだけの価値観の中で災いなんかを謳い、強迫的な今日この頃、畜殺されてしまう動物たちが降らす星により、死の大地と化してしまった地球がそばかすみたいだ、と、笑う神の隣で、十二もの翼を揺らし笑う私、猥雑なジレンマや試練なんぞに肩入れせずに、全てを放棄して、全てを笑い飛ばす。