昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

至らぬもの

中性子の繊維、堕落したフラクタルな絵、甘美な円安の最中、誰も幸せにはなれないような、退屈な国で描く総意、新たなものなんて生まれるはずもないから、下向いて唾を吐く子供、虚空をまさぐる、わずらわしい手、観念に座礁した船、ねつ造されていく真理や、査定を繰り返す君の意図、退廃的な雨に濡れて、機械的な汚れを落として、小さな画面に捕まえられずに、自由で居られたなら、と、たらればが降る裕福な主観、浄化される思念に現れたジレンマなんてものは、ドラマチックに昇華させるのだ、と、告げる彼女の威風堂々とした姿、形あるものは、終わりを迎えるだけだ、と、見返りを求める君の神、被害者意識を加速させ、加速していく観念が、その場でねじ伏せられ、乱立する狂気や、加算される動機やらに、密接である欲望を補完するためだけの器である君の犠牲的な半減期、すべては、無いに等しいのであるから、此処にあるものなんて、何処にも無いのであるから、と、有るということを踏まえて、無いに等しいなんてことを謳うために、君が引き出す愛の数学的な伴侶として、あらゆる弊害を駆逐するための、破壊兵器として、平静を保とうとすればするほどに、鋭く突き刺さる目線なんて気にするわけもないし、自分のやりたいようにしか、やってこなかったし、自分が正しいことのが、正しかったり、正しくなかったりするし、誰かが正しいからって、それを鵜呑みにするわけもないし、するするとスラスラと逃げ惑い嘘つき、昏倒している魂胆も、だんだんとその場で勘違いを含んでは、傲慢になり、いずれかは、怠慢になるだけであるし、すべてが保守的で、アナクロニズムに支配された気配からの解放を告げる。