昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

情況

空白を砕く和かな顔で、あらゆる変化を受け止める革命的なボディとして、争うよりも、あらゆる諍いを止めるための掌として、正義も死んだ雨あがり、極彩色に輝く青空、微粒子や量子やたんぽぽの綿、かりそめのからだと、交換される余韻、母音や狂気やガス室、無記名の身体に投げつけられる石や槍、対価を求める彼女の卑屈な靴のヒールに仕込まれ毒、犠牲的な清雅に基づく言葉を紐解くために、この文明とは、二千年ほど発展を遂げては、繰り返し滅亡したり、知ったかぶりをして、褥に溜まった埃を食うダニのように、しなやかな境域から生まれた空白やらエゴやらに、加工された私たちの過去やら放課後、余裕すらなく、拙い生命を引き摺りながら、悲観的な余生に積もる雪を払いながら、暗澹としたものを抱えながら、コンビニで買った肉まんなんかを頬張る過渡期、退屈な永劫回帰の後、束縛から放たれ、円から外れ、外宇宙に放り出され、さらなる終わりに食い込みながら、終わらぬであろう日々を朧気に加速させるのです、と、死にそうな星の遭難信号、論理的な怪物たる自己を手当てして、さらなる飛躍を云々と、永遠平和のために、と、カントと語り明かした世界国家の骨格、ハーブやらメタファーでチキンを焼いて、定めなんてものは、定まらずに今に溺れ、欺瞞ばっかりで批判的で、不満ばっかりでふんぞり返って、加算される義務的なものに使われる労力たるや、地獄の所業ですよ、と、タントラに巻き込まれる彼らの業、さんざめく要因は、新たなクラッキングを終え、次なる時代に引き継がれるエゴなどを、重ね重ねコピーして、軽口なんかを叩きながら、時代的な酷薄さを謳う残骸のような君、奇跡なんか来ないと化石化した教育的な何かに締め付けられずに、世間体は無視して、絶望に飛び込んでいく。