昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

喜び

生きているだけで宙に浮くほどの喜びに満ち満ちていて、凍て付く日々も、そこで孤立し、突っ伏して寝てばかりで、疲れすら取れずに、自分は弱いから、と、抱え膝をして、慟哭し続ける先には、詩的な曙光に導かれ、瞬時に昇華する。弱いのでは無くて、ただ、溢れただけにすぎないのであるし、あらがうほどに、現れる姿形や屁理屈、屈折した午後や、日焼けした肌、ノスタルジーに敷衍していく花、薄汚れたマンション、終わりを告げるチャイムの音、口約束をアスファルトに綴る指先、シンドロームと誓約書、恒常的なアイロニーと、ロジカルな君の住まい、備蓄された甘美や耽美の青、葡萄酒で汚れたエプロン、土壁に描かれた数学的な根拠、逍遥する先々では、持て囃された意思が、つたない動機をひけらかし、自慢話に耽るだけの意図、憧憬に貧する価値や形、チグハグな道理が貪る世界の跡、薄汚れた日々の最中、定めもなく、朦朧する儀式的な諦観、錯雑とした観念が締結させる物事、木漏れ日から羽化する鳥たちの傷痕、機械的レジスタンスが政府に踊らされているころ、私たちは、サイコロを振りながら、雰囲気で時代錯誤しているだけの、アナクロニズムな連中が示す答えなどから、喜んで排除され、実証されるものなどは、所詮は、過度な期待を孕んだだけの世界で転倒し、インタラクティブな正解がランダムに駆逐するような社会などは、自ら逸脱し、過信なんかを飛び越えて、確かなものだけを紡ぎ、確かな形にしていくような、創造的な和解を続ける。