昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

破棄

崇高で怠惰な神を愛して、堕落したベランダで、爛爛とした目で世界を紡いだり、追い出されたりしながら、乱立する普通なんかを蹴散らして、ただ、度重なり断続する夕景や、シリウスで磔にされた明るい神のような語感で、詩を読む私に相続するものすらなく、すぐさま無一文で、びた一文支払わずに、偲んだり、凌いだりしながら、ふざけ合った愛に補完される内緒話や、フクロウたちの会話が聞こえてくる深夜の森で、規制されるだけの日々から逸脱して、清貧な夢に包まり眠り、人間を超越した先に生まれた超延長戦、退屈な理屈をこねながら、論理的な症状を麻痺させるための詩的な風邪をひきながら、長らくに備わる木漏れ日のぬくもりに攪拌されるレジスタンスたち、離床した春が恥ずかしそうに、木陰に隠れていくさまを、永遠に見つめているようだね、と、大団円の君、凌辱の海では、退廃的な呪詛が蔓延して、排他的な意味に加工された分裂的な彼女の敵愾心に発生する新たな人格を火星送りにして、群像に蕩ける罪や、緻密な不良品と、不遇の日々に迫る改ざんされるだけの金銭や、倫理観などをミキサーにかけて、はまぐりなどのエキスと混ぜてスープかなんかにして、システマチックで形式的な美学、デカダンスを抱え込んだ意識が混濁して、分散していく苦悩や空席、紊乱な結末や、硬化している意識の下辺、男性的な狂気に反転していく憎悪なんかを隔離して、矯正施設に入れられた男の子たちが、頭にチップを入れられ、電力なんかを与えられたりして、いつかは、社会に出られるように、とか、悪魔めいた連中が、悪意を焚き付け、軽薄な動物になるべく、放送を見続ける大人たちの余罪。ちぐはぐな冬と浮遊。