昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

焦土

機械的な浄土を歩き、平静を保つために、巣穴に流し込まれた鉛、理性すらもないから、見境なく食い荒らし、駆逐するのか、と、人類を、そのように見る小動物たち、衝動性と確かな共鳴を引き起こすために、他者から借りた幼稚な意味を引き出し、悲観的になるだけの君たちの関連性に連動していく形式的な憎しみに寄り添う軽快な理想、神格化された曖昧な自分を抱え込むほどに、狂ってしまうのが人間であるし、定めを用いて、君を成敗するための、他者からの言葉が迫り、君を憎しみで染め上げ、聡明さを奪い、ただ、単調な日々に懊悩し、服従するだけの君は、延々と誰かや何かとすれ違い、粛清を謳う曖昧な季節の中で、複製される真理や神経などなどに、有する黒々としたものが、体内を往復し、征服されることにより、増していく快楽の奴隷たる君たちの凡庸なしあわせに斡旋されるだけの、無神経な答えに寄り添い、有益な事実や史実にからまる行方不明な記憶、ただ、君を愛することに、答えや理由が要らないように、ここでの愛は、君に求めることもなく、ただ、寄り添うことにより、邪魔になったりするかもしれない、と、不安に苛まれている君の涙は、しょせんは、自分のための、至高で至福の快楽的な涙であるのにも関わらず、泣き止まないのが、ほんとうの愛なのか、と、ガイダンスに従った途端、永遠に牢獄に入れられる、そのように語る小説家の指から生えた横柄な木々を薙ぎ倒し、高らかに笑う春。