昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

退避

ゾウが太陽を吐き出し、この世界は出来たのだ、と、自然発火したトナカイが騙る原理、醜い魂と日照りや、燃えかすやメタファー、たぎる幸福の錘、進化論を無視して、世代間の監視下から逃れ、連帯感を生み出し騙す社会的な苦悩からの逸脱、世界の声も乏しくなって、もう直ぐ迫るカタストロフや、もうすでに、終わりかけているのだよ、と、騙る先々では、終末論的な災いにより、頭が取れた人形やら、凝視する憎しみやら、政治を飛び越えた先に答えはあり、生死を超越した辺りから、命とは、最も輝くのだよ、と、促す土星人たち、沈殿する理由を掬い上げる超巨大な機械、運動的な夢に捕捉される偏った理想、耳にやさしくふれる君の声、ザラメが降る月曜日の朝、ザラメの雨だから、傘はささずに、大きく口を開けて、空から降る、甘い贈り物に感謝しながら、運命論的なものを歌うゲーテや、現時点から加速していく不自由を嘆く少女たちの消耗品、現行のものなどは、すでに過去に成り下がったのだ、と、嘆く金持ちや権力社会たち、あらがうほどに増していく喜びや、滑落する意識の中を泳ぐ人魚、原始的な死から、様々な愛の記録、静謐な予感と、完治した苦悩、あらゆる憎しみを昇華させ、本質的なよろこびを敷衍させ、普遍的な苦しみや、駆逐されるだけの昨日や、能動的な今に加速していく思いの端々、あらゆる矜持を飛び越えた辺りから生まれる愛や、発芽する記憶や、強調される思いのぬくもり。