昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

より良いもの

君は日々の中に取り残された、ただよう利権の餌として、システマチックな詐欺師の道理を伴侶にし、のらりくらりと手を替え品を替え、物事を見えにくくしていく。人間の欲が終わらない限りは次なる占領と搾取により、独占的な市場が生まれ、さらなる抑圧や、よくある締め付けにより、使命感を失ったプロレタリアたちは、文学的な傷痕を与えられ、蝉蛻できずに、その場で野垂れ死ぬ運命を盲目的に受け入れる。あらゆる自己犠牲の女神たちによる雷の矢が降る夜、雑多な感情が保護されるべき彷徨う荒野、乱世の英雄を騙るバルガーな奴らが囀るネットワークでの反復、反芻すべきものすらなく、ただ縋るだけの連中が示す尺度と、餓鬼のような政治家が次なる既得権を求め、さらなる欲を加速させる。エゴイズムが加速し、化石化しているものにあたかも価値があるように示し、新たな価値を与えられた物の商品化を終え、延々と生まれる終わりない欲が加速していくための歯車として、馬鹿げた現実を崇めたいがために、あたかも幸せそうな姿を写真に収めてはバラまく紊乱な者どもの至福。祝福の声の裏には妬ましい恨みつらみ、つたない希望をも潰えさせるためにルサンチマンたちが流布する絶望の引用、去るべきは何事にも何者にもなく、私たちは幸福の中で遭難し、何が幸せかすらもわからなくなるまでに迷い続けている。あらゆる価値に篩をかけて、厭世観を取り払い、はびこる失意や、鈍磨な感情に訪れる少しずれた悲哀や、口うるさい口約束や、くちゃくちゃと噛んでいるガムの音や、統制されるだけの今に逆らい続け、行き先もわからずに境目も持たずに、モタモタしながら、朦朧とする意識の波形を観測する流動的な意思や、季節的な羽根を用いて、自由に飛び回る先にはゴールすらなく、ただ飛ぶことに疑問すら持たず、ただもたらされる苦しみに反し、あらがうほどに現れる答えが謳う対価に騙されずに、打算的な連中が繰り返す散財や、惰性で井蛙な者が位置付ける空腹や空白や、さまざまな思念が生み出すジレンマや、禍々しいものを崇める犠牲的な正義の底にある悪意などが無制限に攻め入り、生命を脅かすような自分たちの利益よりも、皆の幸せを追求するような倫理観を率いて、この社会や国家を立て直すことこそが、さらなる利益を生み、それにより自分たちの利益も上がるように徹底的に今あるものを洗い出し、綺麗にする。そこには正義なども不必要になり、信用なども嘘に変わり、課せられた罪も不必要になり、確かな愛だけが今を確かなものに変える。