昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

空腹

前衛的な虚空に吐瀉する花びら、紊乱な檻に閉じ込められ、連帯感を謳う連中の勘違いした尺度、憧憬に瀕する影や金、磔にされた移民たち、鎮火しない火の上、枯渇し続けるだけの、フラクタルを目指す世界、爆心地に住まう鳥、倫理観もない馬たちの騒音、分裂した証拠、コンテンツの不具合、回転する思い出、分散していく悔悟、退廃的な末尾や、空白を埋める君たちの症状、短絡的な愛の配下として、あらゆる苦しみをひるがえすほどの喜び、最後の煌めきから生える足で歩く私、すがる君の支配的な思念から生まれた愛のような臓物、腐乱した頭から派生するアイロニー、認識するもののほとんどは、そこかしこで互換され、そこで枯渇し、高揚感すらなく、ただ、すがるだけの君たちの焦燥感や、蓄積する苦悩、似たり寄ったりの私たちの象形文字、生み出された豊かさと、散々な現状を透過させるためのひらめきやら、悲観的な君の心情やらが加工され、ソーセージか何かになって、食卓に運ばれて、みんなバラバラで、誰も食べてる顔は見ないで、ひとり黙々と食べて、すぐさま部屋に逃げ込んで、混濁する意識や、苛む思いの数々や、価値観の崩壊やら、むしばむすべてに反して、骸になる前に、ただ、君を愛していることに、疑問なんて持たずに、ただ、愛にぶつかり、昇華させる。