昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

帰路

与えたれた終末を受け入れ、純喫茶でミックスジュースを飲みながら、ケミカルな夢を見て、倒壊していく意識を傍観しながら、誰かに君の視点をあげて、また君のような人を愛する、と打ち明けた私の周りから、世界は崩壊していって、歪な真理をかかげては、原典や源泉が云々と、影も形もないようなものを、崇める滑稽さに笑いも止まらぬ、と最早世界とは、世界であること自体を諦め、自らの崩壊の速度を速めると共に、途端に擦り寄る価値は、未だに愛がなんたるかを知らずに、我関さずと、見て見ぬふりをして、辛辣な世界の化粧を落とし、相変わらずにさもしいだけの連中が示唆する確かさを足枷にして、芝居を続ける先では、新たな衝突が生まれ、甚大な被害を受けた君の今朝や、欠陥品たる私たちの凡庸な夜明け、たちまちに祝福される日々や、優しいアイロニーにつつまれて、慎ましやかな生活を携え、延々と勝者を気取る君たちの常識から逸脱し、抵抗し続ける先では、補うばかりの愛が、その愛の配下になり、担う意味は、憎しみを加速させるだけの機械的なまやかしであるし、あてがわれた名により、戦争の道具として、機械や過ちの偶像として、強情な奴の姿勢に反し、我が身を進む先では、ずっと確かなものだけが、我が身すらも貫き、宇宙全体をつんざいていく。