昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

絶え間ない喜び

浄化されていく結末、前衛的な欠如を孕んだランダムな今朝、代償なんかを謳う奴らの可逆過程、飢渇していく週末、慢性的なイデオロギーが降る廊下、深層心理に張り巡らされた偶像が、空間を切り裂き、犠牲的な伴侶たちが住まう、利便性だけのカプセル、校内放送では、神話が輪唱され、些細な出来事すらデータ化され、貸し付けられた罪を支払い終えた頃には、この身体も痩せ細り、次の宿主を探すべく、今を彷徨いながら、うたかたの事務的な恋人たちが、消費し続ける愛のようなものが好物である猫や犬たちが、走り回る怠惰な公園、老化していくだけのシステム、虫歯から生まれた娼婦や、常用し続ける先には、確実な終わりがやってきては、今を責め続け、軽薄な理想を組み上げては、偶像なんかに簡単に利用され、騙され続ける先には、怒りではなく、諦めばかりが攻め入り、今に聖戦なんかを謳いながら、窮屈な互換性により、取り締まられる命、競争により折れた翅、もたげる頭、数多ある世界や次元や空間や、時間なんかを簡単に飛び越える方法を知る私は、しぼんたり腫れたり、災いなんかを可視化するための技術を用いて、私の事業は、詩的な交換により、強化され、硬化し続ける意思は、確かさという足枷を外し、初めて空を飛んだ先には、ぬくもりある太陽との和解があるし、鷹揚と羽化する虫たちの喜びがある。