昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

まとまる

人に流されず、ゆっくり動いて、じとじとしてても、その和やかで、すべすべになる世界、世代間の愛、寛大なパスワードを読み上げるインタラクティブな天使、肥大化する苦悩をつめこんだ満員電車、刹那にうごめく記憶と、枢要な瞬間、尊大な時間につつまれ、互い違いになる行方や、希望を膨大させ、オリジナルな世界観で、世代間の憎しみを晴らすための最後の言葉を読み上げる君の白い手、絶望するほどに刷り込まれる普通、現時点のアンサンブルや、悪魔めいた時間を切り取るハサミや、痩せた彼女の語感から生える花、金が汚いのではなく、扱う者が汚ければ、汚くなってしまうのであり、ありがたみもなくなり、世界は暗くなる。ノウゼンカズラを加えた地味な鳥、天敵を迎え撃つ最後の夜、地球の裏側では、ハネムーンやら、平穏やらが飛び交い、今に肥大する苦しみなどを昇華させるために、自由に歌い上げる。会ってきた人全員と、実は、もう既に会っていた。徒に過ぎ去るだけの車内からの風景、もったいぶった風がまとわりつき、真理を歌い上げながら、定まらぬ夢を追いかけ、全体制が透過し、打ち付けられた奴らを救うために、諦めずにためらわずに、ただ、ずさんな世界の中で、平伏すのは嫌だらか、と、もたらされた苦悩も、あまりある過ちも、理解を超越して、ガイダンスに従わずに、馴れ合うこともしないで、答えも持ち合わせないで、でたらめな信仰心が織りなす退屈や、災厄に彩られた年末の姿、借り物の身体を酒で汚し、乖離するだけの人生で羽ばたく一切が、綺麗だね、と、爽やかに語りかける恍惚とした恋の終わりと、あらゆる悲劇の始まりに交わる被害者意識や、優生思想やらが交換する複製された真実と、あまりある過ちも、求めることにより生まれる憎しみが生み出す偶像には、騙されないように、ね。