昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

追憶

全部忘れて、もう、ほっといてくれよ、と、促す先々では、裏切りばかりが連続し、折れた翅を撫でる手も、何か凶器のように見えてしまうような、散漫な心が枯渇し続けては、体たらくな今を調理し、近絶滅種たちが蠢く静謐な余暇、吸収されていく結末に備わるアレルギーのようなものにより、私とは、採算を合わせるための機械なのだよ、と、嘯く君の呼吸、強要されるだけの、過ちや曖昧な今に被弾し、そこかしこで倒れている人々、幼稚な散歩道に乖離していく忘我による繰り返しの自己の査定により、この命とは、簡単に拠り所を失い、さまよい続けるだけの絶望の最中、定めもなく、さまよう先では、絶望が口を開けて待っているのではなく、希望を紡ぎ、つたない今を拾い上げ、大気圏や成層圏などを突き抜け、宇宙空間を光速よりも速い速度で通過し、過信するよりも速く、この意思とは、時間や空間に左右されずに、ただ、自らの速さだけを求めて、走り去る我が意思、たどたどしい延長やらにより、この意思とは、赤信号に引っかかってしまったのか、と、昏倒している意思に帰路を与えるための、私の轍、絶え間ない呪詛と石油、責任転嫁と、貸し付けられた国からの罪なんてものを破り捨て、与えられた名前や、内面性を駆逐するための教育や情報や、約束やら蓄積して、やがてその約束が憎悪に変わるまでの距離を示す計算式により、善悪とは、対価を求めるだけの、その場しのぎの答えであるし、そこで、従えるものにより、何れかは反発され、破壊され尽くした後に攻め入る際限やら、制限やらに寄りかかるよりも、より明るくために弾き飛ばし、罵声を浴びせ、自らのちからで、自らを維持し、超克し続ける先では、詩的な栄華が待っているから、君はずっと諦めずに闘い続ける姿を、私だけは見ているから、安心するように。