昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

始まり

現象の可視化を終え、波形やら動きやなんかを見つめている間に、人生の終わりも来たのか、と、孕んだ儀式的なものに別れを告げ、データ化して、ネットワークの中に落とし込まれた命、まったくの新しい革命の最中、人類こそ、確かなものであるとい驕り、一切は、不確かなケモノのようである、と、語りかける樹木、立ち並ぶ性善説は、悪意のよううであるという論文を読みながら、期待感を撃ち抜くほどの衝撃に耐えている。常用する答えによる轍、発光する虫たちが出迎える原野、暗号化された涅槃を行き来する量子的な観念、自らを過信するが故に、誰かのことに必死で、自分のことのように誰かを批判するだけの誤りや過ちを加速させる承認欲求、曖昧な真理がうそぶく深夜、痩せ細った街路樹がぶらさげるビニール傘、耽溺やらアイロニーやら、辛辣な君や、くたびれたスニーカー、破傷風の学生やら、深淵にひそむ明るい未来、空疎な自己を打ち破るために、対価なんか捨て去って、さびれた記憶に巻き込まれていくだけの不確かな今を昇華させ、加算される苦しみなんかを消費しながら、換算される罪や苦しみ、見窄らしい世界の中で搾取されてばかりだし、すり替えれた価値が、君を機械的にしたり、正解を謳う奴らが、誰かの憎しみを利用して、今を踏みにじり、制限ばかりを謳い、貸し付けられた連帯感や、暗澹とした進路、現時点すらかすむような霧に囲まれ、悔悟ばかりを謳うような輩に騙されないためにも、自分を強く持つのだよ、と、背中を自分勝手に押すなと、叫ぶ間にも、時間なんていう曖昧で、忌忌しいものに支配されたくもないし、時間なんてものは、存在すらしないから、勝手気ままに動き回る。