昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

すべすべの世界

短絡的な同化を終え、憧憬や余韻に浸る歪な主観、蔑ろにした面影を天日干しにして、鬱鬱とした道具たちが奪い合う時折、つたない瞬間に汚れた君の手、凍てつく今に迫る欺瞞や、不満足を謳う君の足跡の理由、理性すらなく、刷り込まれる嘘が、消費衝動により加速し、あらゆる意味に罪をかぶせて、関わるほどに、煩うだけの疎ましい現状に拘束され、花の蜜を吸う蝶を尻目に、メタファーの死滅や、再利用されるだけの身体や、落胆する事柄の箇条書きの群れ、無残な絵文字が転がるスマホや、そそくさとさる現実に浴びせられた吐瀉物や、証拠もなく、もたらされる苦しみと、偶像の繰り返しにより、見えにくいものは、より見えにくくなり、見えすぎてしまったものは、さらに見やすくなるような社会の中で、制圧される苦しみにより老けるよりも、自分を受け入れ、好き勝手に生きるほうが、人間らしいなど、と語る私の先々では、雑多なエモーションなどが散りばめられ、命じられることでしか、その存在の確かさを確かめられずに、ただ、立ち止まるほどに、増していく孤独感などが苛むあたりから、性質とは変化し、可視化する善悪が謳う互いの立場を誇張するためだけに、縋る値により、狂う世界などを見つめては、手懐けられずに、ただ、徒らに消費する日々の中で喪失感などを重ね、乖離していく事実の中で加工される真実に手向けられるものが、今を強固なものにし、用いられる悲しみや、悔悟を溜め込んだ、混濁した意識をアンインストールするために、差し込まれたUSBや、約束を守るためだけに、摩耗した意識を撫でながら、長らくの妨げの中で錯綜する真理などを破砕し、生きる価値などは、誰が決めるわけでもなく、価値などは、価値があると名付けられた途端、その価値は、無情に、そこらに投げ捨てられ、誰に拾われるわけでもなく、価値然として、当たり前のように、そこに立ち塞がるようなものを、崇めたり眺めたりしているようでは、何の真実も見つけられずに、躓いてばかりいる。