昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

夏の気配

恒常的な夏の余韻、印象的な悔悟を拾い集める月日、明晰な観点から打ち出す理論から溢れる雨がやがて、川に変わるまでの軌跡を追いかけ、冷静な判断でふやけた指先を眺めながら、擬態化する思念や、証拠も残さずに消えた恋人たちや、約束を突き破る観念や、相似するほどに、増していく憎しみなどを引き合いに出しては、打算的な悲しみが、やがて終わらぬ悲しみを引き出して、悲観的な観点がねじ伏せる幸せなどなどを傍観しながら、萎びた余韻や、有する価値などに捕縛された思想や、想念を嬲る結末の後片付けや、乖離していく情景との距離や、犠牲的な君の正義が生み出す更なる犠牲が、支離滅裂な正しさを用いてさ、偶像崇拝を続け、不安定な日々に空想を続けては、度重なる欠如を屠るために、こき使われる道具みたいな身体、加速していく今に追いつこうなどと、考えるから、依然として、追いつくことは、不可能になり、次に迫る今に食い潰されてしまわぬように、すべてとは、一定の距離を置き、冷静な判断というよりも、冷めた目で世界を貶すような、ルサンチマンを蹴散らして、深淵から覗く怪物を駆逐して、偽装された真理を追撃し、犠牲や偽装などを連ねる馬鹿どもの私腹を肥やすためだけに、煽られるがままにいいねしたり、言い値で叩き売られたり、互い違いになったり、最もな敵である自分を乗り越えられずに、安っぽい自己嫌悪に浸るだけの生涯に苦しむ君の横顔に、セオリーなんてなく、ただ単に自分に酔いしれるためだけに、絶えず加速する承認欲求の犬に成り下がらないために、信じすぎないようにする。