昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

あたらしいきみ

自分の行動より、決定づけられる未来、よこしまな思いがつんざく数学的な帰納法、巨大なキュビズム的な廊下や、敵意むき出しの野生動物たち、儚い思い出も、売買される乖離した帰り道、理解にすら至らない、利己的な輩の答え、個体差を謳う原理的な焦燥感、誰かが謳う苦しみを形に変えるだけの、怠惰だ欠如を用いては、批判的に齧られた海馬の破片を拾い集める少女のメタファーがやがて、静謐な詩に変わるころ、ことごとくは、高揚感を孕み、蔓延る悪意を超越して、ドラスティックな一貫性が監視する社会から逸脱して、もうどこにも帰らずに、用いられる答えに訂正されずに、引き摺られてきた値やら、偶像崇拝を続ける曖昧な帰路、さびしげな憂鬱を携えた野良猫の凡庸な幸や、たどたどしい歴史を這いずる意図やらが絡まり、愛されたことすらないだとか、安直な発想が発狂を続けてさ、寂しいからって裏切る奴らばかりだしさ、と、さもしい熱情の後を彷徨う弱気な自分を破壊して、退廃的な異物感を加速させるだけの、嗄声に導かれた夏の終わり、得たものすら、その場で駆逐され、描いた喜びや希望が膨張して、言い訳がましい奴らが示すものなんかが呼び覚ます艱難辛苦や、悲しみの痕、心ない言葉により、枯渇する精神に与える水。