昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

熟成

じっとりとした命の気配にたずさえる真実、もたらされるものも、ひたすらに誰かにこき使われ、より良いものを謳う支配的な奴らにより迎合される普遍的な何かが、すぐさま無様な変貌を遂げ、手当たり次第にむさぼり食う貪婪で猟奇的な連中の自己愛により、ゆがめられた価値が、義務的な恋情をたずさえ、延々と蠢く狂気や、境域にはびこる犠牲的な観念が生み出す姿勢や制度が生み出した杜撰な、精神的回路を壊すためのハンマーや、はびこる形式的な憎しみが精査したデカダンスのぬかるみなどに嵌まる君、執拗に迫る猜疑心などに囚われ、途端に正気を失い、奪い合うためだけに、ためらわずに戦争を続ける青臭さい慈しみや苦しみの跡、愛を歌うほどに遠ざかる愛の合間に生まれたあいまいな規律により、締め出される面影や、カビた情景に示された差異などが用いる憧憬が機械的に迫り、そこかしこに制限などを生み出し、奪い合うために、ためらわずに用いられる言葉により、ことごとくはねじまげられ、瞬く間に愛し記憶に引き摺られ、今を生きることを拒否してばかりいるような主観に価値観なんてものは、その場で潰え、途端に排除されるだけに至るような闘争や、透過しきれない問題の合間に敗残していくだけに満たない記憶の中で、願い事すら叶わずに、その場で膠着し、ことごとくに備わる思いも、その場で怖気付くから、餌食になるだけなのだ、と抑え込まれた感情が、一切に毒され、補完されるだけの感情が、支えもなく、今にも駆逐され、強制的に迫る憎しみの道具になるだけの君の不吉な礎に備わる報いを求めるための頑丈な思いを超越し、確かな愛に帰り着く。