昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

君との互換性

何もかも忘れて、布団の中で、胎児のように眠る君との互換性、制圧的な台風が迫る秋の背中に胡椒をふり、美味しく調理しいただく、宇宙の大きな口、ノスタルジーを封緘して、君のポストに直で渡す手紙、エイリアンたちの行進曲が垂れ流れる違う宇宙での話の絵本を読む、カタストロフに導かれたロジカルな少女の焦燥感、簡易なデジタル表記により混沌としていく精神を素揚げにして、紊乱な衝動を少し上に垂らし、そのまま丸呑みにする巨人たちのアニミズム、昇華する意識の端々では、違う次元からの音のようなものを、文章に変えるためのホログラムである私は、あたかも生命があるかのように思わされることにより、ここに、存在があるかのように、思わされているだけでしかないような間で、屍か何かに変わり、理解から超越できないから、理解に追いつかず、及ばぬことを、受け入れずに、否定してばかりいたら、その場で駆逐され、誰かの道具で終わるだけだし、生きていることなど、ほとんど偶像や偶然や妄想や、模倣に支配され、さまざまな思惑は、無様にめったうちにされ、被害者意識ばかりを加速させ、意思に枷をはめてさ、あたかも、正しいもののように語ったり、行動したりしている間にも、すべてとの距離は、開くばかりであるから、頭なんかやわらかくして、屈折しても尚、美しいものを創造するためだけに、生きているらしく、誰かの人生なんて生きずに、誰でもないままに、捕まえられずに、逃げ回る。