昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

あの子の嗄声

惰性にうごめく感情が氾濫し、枢要な季節を吸い込み、ひとりひとりの時間軸がまざりあい、確かなものを演じる境域には、狂気があふれ、現れるものを展開させる時間は、存在しているものを動かすようではあるが、ほとんどはその場にとどまり、あたかも生きているように操作し、今に服従させ、アニミズムがやがて、惑星を覆い、多くの物資は硬化し、存在しているもののほとんどを褥にしずませ、身動きを取られなくし、捉えるものとは、感じるよりも早く動き出し、打算的な者がうたう原理が世界を恨み出し、見透かすだけに至る精神は、自らの生死をうごめき、この孤立した感性にコネクトするものが、安値で取引され、帰らぬ時間を傍観するだけに至る成否は、価値的なものを崇め、まがい物を愛するだけに至り、裏切りに復讐を与え、あらがう質量は、軽減されない痛みを加工しながら、後悔などをうそぶき、奪われるだけの干渉は、互いを監査し、管理し、換金するか、監禁するだけに至り、取引されるだけの命は堕落し、あたかも真っ当に生き、判断しているようではあるが、絶えず服従的で、屈しているだけに満たない精神は、精白で潔白な者のように存在していることをうたいながら、自らの罪を見て見ぬふりをし、誰かの罪をとがめながら、自らの均衡を保っているかのように仕向ける意思は、いびつな観念を用いては、関係に麻痺し、完全であるかのように仕向ける本質は、実態をゆがめ、優位に立つためだけに、自らの無知さを振るう。