昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ガリガリの身体の殻

ゆらゆら揺らぐ魂、いつもみたいな君のやましい思い、物憂げな結末に降り注ぐ雨、鮮明な過去から生える花、憎しみをズボラに解消して、セオリーを打ち砕き、真理が寝静まる間に打ち出す真実の素因が印象的な答えを排出し、過去を連想させる安易な欠乏により熱暴走する理の暗い影、生きることに固執するほどに、この命に拘泥する余韻が参照するものが物語を恒常的に怖気付かせ、気ままに愛した今を虐げるだけの惰性な連中が汲み上げた答えを押し流し、悠々と飛び越える間に忌々しく生まれる欠如をデバッグし、先制的に生み出された敵意が、打算的に破壊する快楽的な物語の頂からこぼれるカタルシスや、疾走感をたくわえ、猥雑に脱色された花がプラトニックに生えるまでの軌跡や、君の寝顔に窮屈な王が生み出した惰性な主体に寄りかかる君の不機嫌さのサイクルや、痩せた価値が示す意味が混濁して、関与するほどに次々と罪に肉薄するセンチメンタルな君のメタファーを唐揚げになんかして、夕食に出すまでの心の距離や明晰な価値との出会いと別れがシンクロし、過去の中では若いだけの二人が惰性に生み出す物語の中で騙し合うゲームの中で参照されるものは、所詮は生き長らえるだけで、そこでは愉快な勇敢さを用いて、日々の歪さを爽やかに飛び越え、敬虔なものが示す苦しみを瞬時に書き換え、確かな愛が足枷にならないように、世界がもたらす貪婪な結末に支配されないように尊ぶ。この世に枢要なものはほとんどなく、そこで補填されるものなどに正しさはなく、ただそこに現れるそっけない結末に寄りかかる思いというまやかしを超越し、真の人間に戻る。