昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

矜持

すべきことへの憧れを捨てた明け方、貸し借りは無しで語りかける思い出たち、あらがうほどに食い込む夜から逃げて、すべてとの和解と、すべての調和を終え、林立する真理を薙ぎ倒していくことによる、数学的な反乱、文学的な逍遥と、北風にゆらぐ風景、けしかけられた罪との抱擁を終え、時代的な猶予に迫る空疎な陰謀論、現実味も消失し、海馬に伝わる痛みの距離や、崩壊していくだけの今に庇い合う二人の理不尽なまでの、愛の強度、制御不能な恋人たちの戦争により、世界的な恐慌に襲われた人類の末路、幾何学模様から生まれた、四次元空間の子供たち、愛するほどに飢えていくボーダーな人々のジレンマ、まがまがしい結末に虐げられていく結末から生まれた猜疑心の模様や、狂信者たちが崇める悪い神や、強制連行されて行く母親たちや、約束も捻じ曲がり、鬱鬱としたものと同居している奴らの暗い生活の彼方、加算される暗鬱とした私情の波形、なしとげることもなく、ここで朽ちていくだけの日々との和解や、蓋然性をも圧縮させる巨大な手や、抵抗するほどに増していく憎しみの数、実存するほどに、透明になっていく今との乖離、虚像や虚構や、約束を降り重ねて出来た三次元空間との別れ、ほどこしなんていらないし、従えるものも、薄気味悪いし、運動的になればなるほど、感性は腐り、誰かの真似しか出来ずに、自分らしさとは、絶えず自らを汚してばかりいるだけの、自らの欠如を縫い合わせる医者たちの行進。