昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-09-05から1日間の記事一覧

擦り寄る痛み

歓喜の虫たち、夏は騒がしいだけであると、文化的なものをこしらえては、生き血を吸う記憶、砂漠では、ラクダがガラクタを乗せて、緩慢なカルマを吸い取りながら、涅槃では腫瘍が現れて、有意義なものをうたう民主主義的な意識をフラクタルにする終焉や、銀…

虫歯

腫らす優美にからむ味、絶対的で濃厚な密度を孕む雲をばくばく食べて、すべてが手中にあり、白昼夢と、垂れ流す血にかかわる瞬間の頬が赤らみ、ふたたびめぐるものが高揚し、豊かに眠る。また足掻く先にめんどくさくかさばる思いが絶え間なく、たんたんと段…

戦地

名作を噛むような異物感、奇跡を産むニワトリと、統合性を求めるだけの、数学的な固形物や、近接されるものを毛嫌いする大人たちが向かう戦地。

瞬く間

まぶたの裏に住まう言葉、アナクロニズムに引きずられる意識の波形、窮乏する先で老いるだけの過ち。

トマトジュース

夏を強く殴って、口ずさむ歌の強度を上げる、甲高い声がコアを圧壊させ、真っ赤な蝉が歌い上げる終わりの歌なんかが、鼓膜を嬲る。

銀河のゆりかご

ぴったりと夜にハマって、ゆりかごみたいなファンクにゆられ、ユートピアなんか必要なくて、必要なのは、この瞬間を満喫して、満足なんか蹴散らして、今を楽しみ尽くすスペーシーな夜。

カタストロフ

始まりと終わりに交わる。始まりは記憶に臆することなく、ぐんぐん進み、みずみずしい終わりを引き裂き、また始まりに交わる。