茫洋と薄気味悪い世界を
書き写すきみの写実的な呪いや、
歩くほどに現れる
ぬかるみや、
不吉な予言を繰り返し、
空腹を癒すために、
いやしい真実や、
重なるメタファーが、
画期的な機能をほどこし、
制限も持たずに、
真実を打ち砕き、
あらゆる経緯を孕み、
ゆがんでいく事実が
はかなく重なり、
かさばるだけの思いを破棄し、
唾棄するものが、
その場で敷衍し、
淵源になびき、
はぶかれる思いは、
ブカブカのままで、
なにかにかぶれ、
またたくまにもたらされる
ものにもたつき、
たじろぐ意識は、
いびつなものを形成し、
軽薄なものを組み立てては、
手懐けられた思いは、
退廃的なものをかかげ、
対価を求め、
現実的なものを謳う。