昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

まさぐる真理

愛を理解しない者に愛は教えられず、ただひたすらに求める理解は理解へといたらずに、徒らに消費された思いは枯渇し、君から離れてしまう。気づいたころに待つのは、終わらない孤独か?なんど何かにおぼれても埋まらぬものか?埋め合わせるだけの日々は朧気で、自らを機械的なものに変え、物になり、満たされない思いは、絶え間ない欲に駆られ、自らを消費し飢餓していく精神は、終わらぬ欲の道具と化す。愛とは絶え間ない理解ではあるが、理解には際限がある。限界へといたった精神は麻痺し、愚鈍なままで、ままならぬ日々の焦燥感に駆られ、承認欲求に耽り、老けたころには、何もない孤独な宇宙をさまよい、感じたころには、すべては遅く、そこで引き戻すむなしい欲求の道具になるだけだ。健気な愛は日々を笑い飛ばすだろう。あるいは張りがない日々を消化するだけで精一杯だと、いつかはからからに乾いてミイラになるし、そこで足りぬものを知り得ぬかぎりは、いつまでたっても孤独なままだ。孤独を恐れるがあまりにもだえる日々は、何もないところで溺れ死んでしまうか、あるいは、死んだようにおぼつかない日々が通り過ぎるのを無感情なままで、自らの日々を傍観し、他者と測っては陥る闇の虜になるような今を、利己的に逍遥しても、手にするものなどは、価値を与えられ、名付けられ、手なずけられた物ばかりであり、あらゆる意味とは狡猾な者の道具や偶像であるし、偶然を愛し、今を愛し尽くさないかぎりは、何かに囲まれていても、孤独なままだ。