徹底した支配とは、わからないくらいの痛みを少しずつ与えて、痛みに慣れさせ、痛みに鈍感にさせ、わからぬままに支配する骨格がない国家、注ぐべき情熱を損ない、ねちっこい支配が従属させる観念、ねじ伏せられた感情の仄かな斡旋、浪費されるために保たれる日々が歪に結ぶ消費的な衝動、同化するほどに鬱積するものがもたらす憎しみのような風邪、下腹部に沈殿する悪意がもたらす救済できないほどの善意か嵌めた枷により、世界は未熟なままであるし、あらがうほどに現れる瞬間を卒なく結ぶ所以を引き取る無垢な赤子の掌で互換される主体性に羽化する真実がもたらす苦しみも歯痒く、くたびれた嗄声が促す凄艶な時折に刻まれる悠長な言葉が肥大し、悲哀などを謳う怠惰な老化により、より良いものも受け入れられずに、そのままに引き伸ばされた世界などは窮屈であるから引き裂く。アイロニカルな街路樹が立ち並ぶ憂鬱な今朝に幽閉される君たちの無秩序な愛がガサツにグサグサと刺さる。最たる意味も重荷になるし、無くしたものを集めても、メタファーに変化し、滑落する意思が愛しく結ばれ、無数の意思が喪失感などを謳い、義体化する夢が彼女や彼の代わりになったら最後、孤独に食い潰されるばかりだし、惰性で選んだ生活感に駆逐されるのが嫌だから、と逃げ回るほどに退屈に消費されるだけの堕落した君のふしだらな物語をリコールするための情報だけが真実のように履き違える者たちのアニミズムが義務的な事務的な作業を続けるほどに、自らを騙してばかりいる。際限なく復讐したり、修復されたり、と訳もわからぬままにふしだらに計測される軽薄な日々に迫害され、正しいものすら理解できずに、被害者意識ばかりを肥大化させ、貧寒な理想を立ち上げ、システムを弱体化できずに、自らの対価を得るために偽装された正義を眺めてばかりいたら、意志は廃れ、自らの考えを損ない、行いに目を向けずに、報いばかりを求め、誰かを傷つけてばかりいる。全ての理をひるがえすために絶え間ない日々の異物感を取り除きロジカルに今を消費する。