昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

見下すこともない

地球の傷を縫い付けて、鯨たちが吠える海で、季節が千切れ、場所なんてものは用いるから狭い価値にとどまるだけなのに、君は退屈な質問によって、自らを体系化し、経過する意味の中での契約をむすぶためだけに、厭うものをしつこく引き止め、酩酊する深夜の番犬吠える観衆としての夜、悲嘆を綴るだけの堕落した感性を破棄し、数学的な女たちや、バルガーな男たちの看板を殴り壊し、簡単に消費されるだけの星の灰が降る朝に、回収されるだけのことに操作されることが、生きているなどと語るから、君のことは好きでも嫌いでもなんでもなく、捉えれば、捉えるほどに、囚われるだけなのだと告げ、ニヒリズムなんてものは、何万年も前から退屈な考えであると思想自体を蹴り上げ、自らの歩き方で、あるいはあらゆる偏見を踏み荒らしたあたりから生える木に登り、高いところから、もっとも高いところを目指す。