遮られるために、
保たれる思いに
寄りかからずに、
解析されずに、
去りゆく動機や、
投棄される面影を
拾い集める君の後ろ姿や、
躍動すべき今すらも、
引きずりながら、
行き過ぎる彼女らや、
約束を破り、
果たすべきものを
抱え込んでまで、
瞬く間の今を枷に変え、
かじかむ今に自覚すらも持たず、
蓄積する苦悩にすれ違い、
巷に溢れる欲望の住処を破壊し、
我々は正しさを求めるよりも、
拠り所を求め、
適当な愛に肩を寄せるよりも、
ここでの確かさと
呼吸を合わせ、
一体化しては、
さまざまな思惑が迫り、
価値を押し付けられるだけの、
堕落した所以や、
悠遠になびく思いが、
枯渇しては、
求める要因や、
余韻にひびきわたる、
私たちの愛だけが、
愛自体を
飛び越えることが可能で、
限りあるものを謳うよりも、
自らの強靭さでもって、
今を飛び越える
美しさだけで、
今を昇華し続ける。
