昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

清貧な影

截然としている形式や、
やましい雨を降らす雲や、
空虚さを埋めるために
鳴く動物や、
過激な理想を企てる人間や、
期限を生み出す気概や、
気配を迫害するほどの孤独に、
補填される意味が欲しいのですと、
ぬかるんだ風景に
悲観するだけの、
わずらわしい感性が、
シワクチャになって、
長い歴史を語り出すころには、
そこで永続し、
延命してるものなんかは、
なにが正しいのかすらも忘れ、
わずらわしい価値なんかを
持ち出しては、
自らこそが、
正しいと示すような
姑息さを用い、
混同していく思いが
多様化され、
さいなむ思いも、
細胞分裂を繰り返し、
同じものすら、
二度と現れずに、
ただ否定的で、
批判的なニヒリズムや、
ルサンチマンに支配され、
継続される苦しみを繰り返し、
堪能するだけに終える。