昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

緻密な君の味

体外でむさぼられる音がなびく、死んだレトリックにひずむ、感情論的な労働の忘我に、自由すらも捨てて、風と歌う猫とマタタビと、さびれたワインが香る港町、沈む夕日は、具体的なものを破棄し、画期的なのは、生きて貫くことよりも、すこしのぬくもりで救われるような、健気な瞬間をも、貪婪に捕食することらしいと、猛禽類みたいな男女が、カタルシスにいたりたいらしく、空疎な自分を慈悲をかけ、倦怠感のサイレンをかき鳴らし、銃声が鳴る身体の後先に降りしきる言葉の霜を撫で、悠揚な詩に固まるものだけが、心らしからぬものに変わり、実態もなく浮遊し、不要だからって、互いの身体を交換し、敢行すべきものすらなく、すらすらとだらしない言葉で君を責め立てるものの盾である私は、武器にも変わるのであり、悲観的なジュースを飲んで、インタラクティブなほどに、自由さは損なわれ、わずらわしい運命なんかを語るようなインモラルな対比から、リリカルなものは消滅し、イリーガルなものを欲しがり、ただ難儀なのは、人を愛せぬことを知ってしまい、絶望しているのにもかかわらず、今を惰性に引き伸ばし、飽きたにもかかわらず、飽き足らないと求めるほどに、自らの欲とは加速し、今を苦しめるだけにいたるという真実にたどり着いたことによる苦しみを超越するために、その難儀な苦しみをくるみ割り機で潰すのです。