昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

鶏鳴

啓示のような言葉、残りわずかの命の白々しさに息も絶え絶えで、もだえる隙間にこぼれる陽の光、乾いた血がつがいになり、不確かな存在を確かにし、境界線を持たない君がもつれる関係とは、依存するか、大嫌いになるかの間から背反できずに、脱価値化の間でうごめく理想が理性を喪失し、互いを管理するための婚姻よりも、血の契約を結び地と一体化すべきだ、とカルト的な紛い物の制約により、制定される精神は敬神を続けては、形骸化するだけの理由の中で利用される私たち。与えられたシンボリックな形に価値を与え、与えられた価値を神格化し、十字架や、仏像などに、自らの罪を貸し借りするだけでしか、生きることも刷新できずに、察するほどに、この命は代償なんかを用いるだけのルールなんかを守るために磨耗する精神に織り込まれてゆく悲しみを敷衍させる。なぜ、どうせ死ぬからって、今を無駄にして、虚しく生きなくてはいけないんだろう?誰かが決めつけた因果に引き摺られるよりも、自らが自らを押し出し突き進んでゆくことを選ぶことにより現れる孤独など知るものか、と加算された原因や原理を追求するよりも、新たな方法ですべてを蹴散らしたいし、蹴られても痛くないような身体になるために、絶えず堅牢に誇示してきたものすら、今の邪魔にならないように、すり替え騙しながら、ひたすらにおどけて笑い飛ばす。絶えずアナボリックしてゆく君たちの関係性に迫るナーバスな問題なんて、本当は大したこともないし、押し付けられたものをあたかも大切そうにするほどに迫る虚しさに屈従してしまう。