昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

昇華する思い出

爛れた誰かの時間が快活な余韻に花開き、ぶたれた日々がいくつにもかさばる。恋歌が保たれる日々にもたれかかることごとくが、憐憫なんかをうたいながら、感情的に奪われるだけの日々に堕落して、わずかな感覚にふれあう身体がフラクタルなものには感じられないから、人は、人であることに苦しむのかと、だんだん簡単にバラバラになっていく感覚は、短絡的な快楽にむすばれた関係から切り離され、むさぼるためだけに還元されるだけの関係にむすばれ、究極に迫る思いは、誰かを介した思い出の中でしか働きを加えないような、君のなよなよした力で、代償を用いて加算されるだけの日々が、糖分を含んだ幾ばくかの可能性を健気に発揮して、惰性的な政府によって配役を決められた日々がメタファーを忘れ、限界をうたい、遠回りする感情は、どこかをさまよい、ドラマチックに帰る場所ばかりをもとめるから、コンセプトを持ち、その場で駆逐され、誰かの棘によってチクチク痛む思いが崩壊し、葬られる自らを傍観しながら、茫洋に過ぎ去る痩せた日々がビクつき、軽減されない痛みが、アナクロニズムに陥り、横暴に公共を濾過し、路上では転がる猫達や、コケティッシュなガールフレンドの骸骨たちが敷衍させる憎しみなどが浮遊し、すべては化合物群によって形成された制限や闇や、並木道にせまる確かな憎悪によって世界とは爛れているのではなくて、ただみんながみんな笑顔であることを願いながら、ねだるだけの思いは、誰かのために堕落しているのでもなく、ぜんぶは自分の意志によって定められ、与えられた運命などはないのだよ。