昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

罪の海

罪などはどこかで浮遊し、とどまることなく誰かを傷つけ通り過ぎる。罪とは、どこにあるものでもなく、そこにある善悪では事足りず、すべてを巻き込み破壊する。あらゆる正義は独善的なものであるし、どこかの悪は他人事であるし、他者から借りた借り物である。真理とは真実に近いようなものであり、真理自体には決して近づけないものである。たとえ届いたとしても、それは思い上がりであり、思い違いである。どこかに行くだけでは、どこに行ったような気になっているだけであるし、老体引きずり鋭利なままの精神でままならぬ空間を引き裂き、誰にも誰をも利用せずに気ままに生きて旅する。蓄積される苦悩を弄る右脳、空間把握能力が中空を漁り、らんらんと生み出された永遠にすら解放され、旅立つ姿が迎合されたものと乖離し、与えられただけに満たない価値観などが生み出した時間から解放され、些細な苦しみから超越し、散漫な怒りを飛び越え、与えられた影響されるだけの父権的な権威や権力に支配などされず、運命に怯えるだけのルサンチマンニヒリズムが打ち出す低劣な思いに賛同するだけの輩が堕落した瞬間に、理想とは虚像に支配され、些細な苦しみにすら抜け出せずに、惰性で羽化する瞬間に受胎告知を受け、なぞる主観などが白々しく結ぶ折々に押し込まれるものが固まり、抑圧されたが故に増していく快感どが通り抜けできずに、そかしこで氾濫を迎え、淘汰されるだけに至るような余韻から容易にむすばれることであたかたも同期したかのように謳われる者が指図し、慢性的な痛みが加速し、解放されるための戦争が巻き起こり、そこで簡単に消費されずに反する姿や、たとえ負けたとしても、安易に消費されずに、間違いなどに屈服せずに、新たに書き換える日々が歪なものを映し出すマスメディアや、虚偽に共感して、争いに加担する精神が消費され、応用されるだけの日々に重なる余韻が命を培養し、罵声に打ち勝ち、培うものが花咲き、誇るものなど何もなくても、そこに存在することがただただ美しい。