昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

スラローム

意識するより言葉はひしひしと伝わり、ひんやりした夜にゆらぐルーツや、ツールなんかが加算する原因にまじわり、羽ばたく夜露がアンニュイと加算させる季節の模造品や、軌跡の表情なんかがメロディーに変わり、緩衝していく思いにまつわるものが流れて、なしなむ今を撫でる風や、近影に刺さる流星やコードなんかが、今に鍵を閉めるから、そのままに放置して、じっとして、時代をほうむるのが愛であるのかと、頂上で邂逅する余韻が瀰漫し、不満なんてないから、かかずらう暇すらもないから、勝手気ままに噛み付くような退屈な衝動性がうたう対価なんか、関係すらないから、スラスラと支配されずに避けては逃げ惑い、何事にも捕まえられぬように、妖艶に消え去る私は、世界を母とは思えぬから、正解などを持たずに、理性を屠るだけの、堕落した観念とかファシストたちが語るから、聞く耳を持たないような連中に、連帯感を持ちかけられても、健気な心は損なわれるばかりだし、打算的に参画するものの手中にあるような主張なんて、倒錯して暴力に訴えかけるだけだし、自由を強要されてまで、自らを抑圧させるなんて、自由でもなんでもないから、無関心であるし、あらゆる阻害なんてものは、自らが生み出すものだし、自分なんてものは、ある必要すらもなく、世界とまじわるというよりも、何かを始めるよりも速く突き抜けるのが、わたしであるからして、指定されたものなどが保つ秩序なんて、何かを保つために暴力的に他者を抑え込むための原理に妨げられる限りは、自らの正しさに酔いしれ、誰かを叩きつけることにしあわせを感じることでしか、自らの存在価値を示せずに、資産的な支配から、成敗を伝う退廃的な原理に、利己的な原因は、今を枯渇させ、次なる欲望に加速させ、意識に枷を嵌めて、世界性を縮ませるために植え付ける世界によって、自らを苦しめるだけだから、メタファーを持ち寄って、自らに与えられる罪なんかを瞬時に取り外して、メタフィジカルな高揚感に包まれる膣の中で、悲哀の襞にからまる倦厭されるためのコードを書き上げるために、この命を費やすのかと、簡単に加算されるものによって、命を無駄にすることはないと、するりと、すり抜ける。