昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

警世

森羅万象の傷口、ノスタルジーに敏感なレコードがうながす真理と陰口、偶像崇拝を続ける社会的な吐瀉物、あらゆる論理の枷により、自己に限界を生み出す健気な固執、悪魔的な呪詛が官能的になびく画面、情報操作されるために教育とは他者を捕食し、自分の栄誉に変えるのであり、老化する人々の生活の中で、看板みたいな役目の彼女たちは、なんで生きているのかを求めるがあまりに、自らを見失うということに気づいていながら、自らの喪失感に酔いしれ、添い続けるテンプレな女子たちの主幹から、似たような男たちは短絡的なケモノですらなく、ただ歩く人形よりも下僕的なものであるために、名前を借り、言葉で騙し、意識を狩り、軽薄な理想をたずさえ、ニセモノの家族を形成するのかと、彼や彼女たちが獰猛に慟哭する部屋では、自らを区別するために差別化と侮蔑と分断を続け、自らの秩序を保つために、外へと攻撃性は向けられる。羅刹に静まるここは、刹那をも食い荒らす対象であふれていると、猜疑心にひたり、凶暴性だけを増していく集団的な暴力により疎外感をふくらますコンドームの中で火葬される余韻から、淫逸していく結末に敗残していた我を救ったのは、私自身であると、分離していく意識の中で加算される原理が打ち出すものから放たれ、自己に帰り着くためだけに、この命はためらわずに、自らとの闘争を続ける。ファシストたちがうごめく落伍者の楽園、ひけらかすのはこれくらいにして、世界から抜け出し、点と線を持たずに、時間との利害関係に苦しまずに、次元から放たれ、自由とは名ばかりのものから逃げて、誰にも捕まえられずに、囲われるだけの愛は価値観を植え付けるための多機能なものでしかなく、愛と名付けられた途端に人は無力になり、無気力に至る。