昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

収穫

息するのも忘れて、静謐にゆらぐ。空間は遥か無知な母体であり、その胎内に現れる至福に包まれて、恬淡にドライブする感覚は乾いていて、徒らに照合される日々を荘厳に変え、課せられた罪なんか知らずに、ただ過ぎ去るだけであり、置いてきたものは、置いたままにして、すぐさま忘れてしまうし、奪われたものをしまい込んでも、しばらく痺れてしまうだけだし、惰性につむぐ意味の彼方で加算され、遮られてしまうだけであり、あらゆる意味が愚鈍に変換されて、些細な痛みにつつがない日々は失うだけであるし、その日の先に、死は現れ、生を宿すとか言われても、信じられないくらいにきらめく星が滅んだ後に寝転んで、カタルシスに至るまでの距離には、聡明な考えが現れて、騒がしいだけのバビロンから放たれて、ビル群が崩れ去り、先鋭的に駆逐された幻の日々は、なにを叶えようが、なにも叶わなかろうが、狩られたり、貸したり売られたりしながら、したびた季節は屈折して、キスの後の青臭い味に混じり合う健康的な風や、止まない雨の顔とのグラデーションが、無感動で安易な人々を笑顔に変えるまでは、この闘争は延々と続くのかと、加算されるだけの痛みとは、永遠にはなびかず、その場に沈み込むだけであるし、脳内では、原始的なエンディングと交わるエンドルフィンや、アドレナリンの行進曲が鳴り響いて、夕焼けで瞬く空っぽの思いに、はめ込まれた愛などは、年老いてからは役にも立たないけど、あらゆる根源を焼き尽くすために、権限を持ち寄るだけの世界などは、歪なものであるし、かかげられた正義を唐揚げなんかにして、妊娠し続ける先の網膜に焼き付いて離れない君も、いつかは離れて、馴れ馴れしく思い出なんかに出て来なくなって、機械的な行為の先々に亀裂を生み出して、抑圧され、規律正しくあるべきだとか洗脳された、宗教的な互換性から放たれて、自由であることも、不自由であることも放棄し、ハードコアに機械的イデオロギーに反して、機関的な屈従に中指を立て、原理的なものを飛び越え、原始的に交換を続け、軽薄な理論に左右されずに、思想をも昇華させ、哲学的に宇宙を食べ尽くし、悪趣味な搾取が云々と騙る詐欺まがいの情報を破砕するハンマーとして生きる。