昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-10-25から1日間の記事一覧

チクチク痛む

毛布にくるまって、空間を支配する寒さなんかを調べながら、何万回も現れ敷衍する意識的な膨張こそが、すべての始まりなのではないかと、デリカシーもなく支配的で、あらゆる空腹を埋めるための無知な闘争から逃げ出した二人は、複雑化した愛を表現するため…

軽装

継続を求めることより、愛することを学び、追求するよりも、健気なままに愛することを厭わずに、愛し始めることだけが、今を確かなものに変える。

矜持

判然としてもぜんぜん違うし、だんだんと意識は遠のくし、ノックされても気付かんし、機械的な奴らが放つ毒々しくどう猛な吐息がえげつなく臭い世間なんか捨てて、ドラスティックに逃げ回る。

燐光

永遠は瞬間に織り込まれ、次々に網目を増やし、今ここの強度を増していく。離れぬ時間は、かけがえのないものを敷衍させ、今に博打を続け、賭けが加速するほどに倍率を増し、賭けられた魂は痛みを増幅させ、苦しむことにより増していく罪の意識を儀式化させ…

収穫

息するのも忘れて、静謐にゆらぐ。空間は遥か無知な母体であり、その胎内に現れる至福に包まれて、恬淡にドライブする感覚は乾いていて、徒らに照合される日々を荘厳に変え、課せられた罪なんか知らずに、ただ過ぎ去るだけであり、置いてきたものは、置いた…

悠揚

贅沢に大気をバクバクたべる。幸福なんて必要なくて、ありがたい風景をながめながら、完結していく瞬間は、誰かを愛し求めるよりも、なにかこの健気な瞬間が、いつまでも永続していくことにより、存在とは深まるようだ。