昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

チクチク痛む

毛布にくるまって、空間を支配する寒さなんかを調べながら、何万回も現れ敷衍する意識的な膨張こそが、すべての始まりなのではないかと、デリカシーもなく支配的で、あらゆる空腹を埋めるための無知な闘争から逃げ出した二人は、複雑化した愛を表現するために、愛するということに夢中になり、今にも互いを咎め、憎しみ合いながら、相対する二人は儀式的な痛みに耐えては、互いを破壊するほどに擦り寄り、確かに愛しているのだと伝えるほどに、互いを思う気持ちからは遠ざかり、意識的にせまる犠牲的で偽物の愛の配下にくだり、空白を埋めるために、快楽に従順であるために愛していたフリをしていた自己から乖離し、理解を深めるために求めることに移行して、答えを復権させるために、軋轢を生み出すだけの倒錯から、錯雑な観念が捻出するレイシズムから、ファシズムに移行し、独裁的に抑圧されていく二人の愛を保つために、どちらかに従うことでしか、その愛は成り立たないのだと告げる罪は、健気に罰に従い、その愛に服従すべきだと、カタルシスに至るために、耐えることが、幸福への近道なのだと洗脳する退廃的な呪詛を伝えるペシミストどもを打ち砕くためには、言葉はいらず、語られるための愛は破棄し、引き合いに出される憐憫などを無視し、駆逐されるだけに至る身体を放棄し、介在するほどに、介入してくるものなどの一切は邪魔であり、そこで報じられ、法で囲い、葬られるものの一切は、空疎なものであると告げる者をニヒリストとして断罪する者こそ、受け入れるだけのニヒリストであり、自らに開いた穴を埋めるために追い求める情報などは、自らにはたまらず、ただ通り過ぎ、愛を追い求めるほどに、過去にすがり、なにかを憎むことでしか、自らの存在を確かめられず、価値がなんだと、うるさくつきまとう。