昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

かみ合わない会話


 無重力の精神に高揚感をもたらす夏の終わりのさまたげや、平衡する意識に挫折していくおりおりの観念が計測するふしだらな物語や、加速するほどに、内面的なカオスが、自らの苦しみを数字に変え、変換されるだけの理由が、自由を求めるほどに、とめどない苦痛がおどけて、体たらくな現在に加工されるだけの品位に熱情していく人間的な哀れさや、からみあうほどに、互いを恨むだけの嫌悪感を生み出すだけの仕組みが云々と根幹を腐らせる人混みは、豊かなサービスを求めながら、互いを法で囲い、自らの自由を求めるために互いをとがめるような理想が今を阻めるための規律を生み出し、抑圧されるほどに増していく快楽により、自らの不自由さをよろこぶべきだ、と捕らえられた意思に連関していくものが、今を束縛し、終わりのない恐怖へといたらせるような些細な出来事を通過していくほどに、形式的なものが打ち出す美に囚われ、その場で恒久的な捕囚として、終わりのない労働へと従事させられるのだ、とうながすような反発的な偶像をたえまなく生み出すだけの贋物の価値が持ち出すカタストロフィやスローガンなどが、関係の中でのがん細胞に変わり、自らの破壊するための善意が持ち出す死へと追いやられていく自己の住まいを探し続けるほどに、今に補填される苦しみが抱え込むニヒリズムに追いやられていく幼稚な交合から、散漫な意識は、儀式的に昇華される快楽へと奉られる自己を崇めるためだけに、短絡的な衝動を攪拌するための混ざり合う二人の意識は、互い違いになり、相似するほどに、互いを恨むような欠如を生み出し、そこで埋め合わせるものなどは、瞬間的な苦痛を和らげるために、永続的なルサンチマンを形成し、何かに依存する限りに、陰る本質は、自らをそこない続け、行いの中で興じられる快楽へと現行するものは、そこで消費されるだけにいたり、いたわるためにまじわる二人がかかえる強権的なものの復古を叫び、互いをとがめるような恒久的な戦争へといたらせるような譫妄を生み、散漫な意識は、感覚を研ぎ澄ますことができずに、関係に用いられる退廃的な快楽を互いに通過させることが、愛である、とうながすほどに増していく空しさは、その場での愛に翻弄され、疲労感をたくわえ、すべての行為は徒労に終わり、浪費するだけの愛は、思い通りに行かぬから、と他愛のないものを破壊し、攻撃的に発信され続ける意識は、何かと合致できずに、ただ暴力的なものにむしばまれ、互いの関係に隷属する限りに、互いを破壊し尽くすための呪詛を続け、つたない意識は、儚いものを謳いながら、ノスタルジアをたゆたい、絶え間ない儀式の中で、意識を破壊され、形式に踊らされ、計画的な創造などは、今をはしたないものに変え、掛け替えの無いものなどは、そこで変換されるだけのものであるし、そこなった愛は、次に迫る空しさを埋めるための代価としての愛として価値を吸血しながら、加算される原理がゲリラ化し、自らの過信を撃ち抜くこともできずに、虚空をさまよい、そこで幼稚なシミュレーションを続け、衰退し続ける意識は、この命が継続する限りに憎悪を膨張させ、自らの悪意に打ち勝てずに、誰かが用いる善悪に操作され、自らが用いる悪意に飲み込まれ、自らを虐げることを選び、何かを犠牲にするための正義をかかげ、自らが抱え込んだ痛みを昇華させるための懶惰な儀式から、形式的なものを持ち出し、今に憤懣を生み出しながら、はみ出すものを処刑台に送ることでもたらされる快楽を充填し続けるような中世的な見世物が示す憤懣の解消を形を変えてまでも継続させるような人間的な悪趣味なものから、問答を続けずに、与えられた答えで得る快楽から、解放を願うことで、自らをもっともな不自由に変えるような考えがもたらすペシミズムに打ち勝てずに、自らのペインを解消するための儀式を続け、何かを生贄にし、行き違い続ける意識は、自らと相違し、喪失し続ける自己は、利己的なものをかかえ、関係を処理するための恒久的なウソを続け、つたない意識を騙すためだけに、互いをとがめるためだけに理想を供給し、誰かの理想とは、自らの理想であるかのように示すような尺度を用い、釈然としない主体性をごまかし続けるためだけに、ためらわずに何かを騙すことで得る快楽へと浸るような絶対性を用いるだけの自らこそが正義であるなどと現を抜かすような現時点から、履歴を抹消し、ここで用いられる関係などのいっさいは今に継続されず、時間から離れ、放たれた存在は、そこでの影に変わり、そこで永続されるだけの過去から、共感を持ち出し、境界線を生み出すだけの支配的な者が永続させただけの人間的な構造を打ち破るべく、超越し続ける先々に現れる空間が打ち出す互換や、交互し続ける次元との対立や、そこで対話を深め、時間から逸脱するための手立てを生み出すべく、人間的な意識などからもっとも離れる。