このまま、まどろんで、とけあう日々がじゅくじゅくになって、憎しみ合うだけのいびつな日々は、キミを憎むどころか、ずっと愛しているのであり、理屈なんかを捨て去って、まがまがしいものが募る流動的な苦しみから逃れ、健気に、汚れなく、形骸化した街にせまるニヒリズムや、蓄積した痛みが化膿した君の利便的なこころにそぐうものなどは、偶像であるし、むくんだ身体から、時を吸い取る影や、横暴にせまるジレンマや戸惑いなんかにたじろぐキミの所以などに証拠も残さず、自己愛が汲み取る運命的な老後や、悲劇的な運命がうたう暗号化されたインモラルな焦燥感や、衝動的なほどに簡易にすなどられていく価値に邂逅するほどに、後悔は増していくという退屈なシナリオに血合いされる魚たちは、ただ食べられるために生け簀の中で加速する粒子であり、原子であり、宇宙の孤独な子供であると、フクロウたちが泣き叫ぶ深夜、濫觴したものなどは、主体性も持たずに氾濫したのであり、超然とあらわれた始まりは、交わるほどに、終わりへと巻き込まれるよりも早く、始まりへと逃げ出すようだと、私は眠りながらも、この端々に充填されていく満ち満ちとした創造性だけが、高鳴る思いと、その湿度と質量を捉えて、安易な永遠性から放たれ、衛星のようにキミのまわりをぐるぐると孤独に何往復もして、おどけてみせるし、とぼけた先に統合性なんか確立しないで、確率的に生まれた私たちの齟齬や、犠牲的な伴侶たちが報うために備えたミサイルなんかが飛び交う絶望的な世界でも、なんとか、愛に似たようなものを探すのでも、ねだるのでもなく、値段なんか付けずに、つくづくにせまる熟した観念なんかから放たれる。